はじめに
pythonで、モジュール管理が大変だと思いませんか?
仮想環境を使用することで、他の環境に影響を与えずに、モジュールをインストールすることが可能です。
環境
OS : Windows 10 (version : 1809)
仮想環境の作成と実行
- 仮想環境は以下のコマンドで作成することができます。以下のコマンドを実行することで、ディレクトリ直下に環境名のフォルダーが作成されます。
コマンド : python -m venv [環境名]
例 : python -m venv test
次に、作成した仮想環境のフォルダーに移動します。(
cd test
)念のため、
cd
コマンドで現在のディレクトリ階層を確認します。(cd
)dir
コマンドで、現在のディレクトリのファイルも確認してください。(dir
)そして、以下のコマンドを実行して、仮想環境を有効にします。
コマンド : Scripts\activate
(test) C:\Users\(あなたのディレクトリ階層)\test>
仮想環境でモジュールのインストールしたモジュールを他の環境でも再現させる
モジュールのインストールは以下のコマンドで実行できます。
pip install [モジュール名]
環境でインストールしたパッケージはpip list
コマンドで確認可能です。
または、pip freeze
コマンドで確認可能です。
ここで、以下のコマンドで、パッケージリストをテキストファイルに保存します。
pip freeze
はバージョン情報も付加するため、バージョンの違いによる動作の違いをなくすことができます。
pip freeze > requirements.txt
このファイルを別の仮想環境のフォルダーにコピーします。
別の仮想環境を有効にして、以下のコマンドを実行することで、まとめてパッケージをインストールします。
pip install -r requirements.txt
仮想環境の終了
仮想環境を終了する場合は、deactivate
コマンドを入力します。
参考情報
初心者向け・Pythonの仮想環境venvとPipenvによるパッケージ管理についての解説
Python Tips:ライブラリをまとめてインストールしたい
あとがき
仮想環境とpip freezeコマンドによって、バージョンの差異に悩まされることなく、プログラム実行に必要なパッケージをすばやく取得することができます。仮想環境はとても便利なので、ぜひ使用してみてください。